硬派な私は、髪型なぞ気にしない!と思っておりました。
髭剃りの時に鏡を見て、ちょっと前髪が少なくなったなあ~とは思ったんですけど、危機感を持つほどではありませんでした。
しかし、問題は、自分では見えない後ろ頭でした。
とうとう気づいてしまう日が来てしまったのです。
それは、エレベーターの天井についている鏡であるとか、電気屋においてある展示品のビデオカメラのモニターでありました。
映しだされる自分の後ろ姿に、どれだけ驚愕したか、わかっていただけると思います。同士よ。
「なんじゃ、こりゃ~!」と往年の松田耕作のように、私は叫びました。
で、散髪屋のおっちゃんもあんまり頼りにならんし、ここはかの有名な「アデランス」に相談に行ってみよう! と思ったのでありました。
アデランスって、カツラのイメージですけど、増毛コースもあるのです。
自宅から徒歩圏内にありましたもので、月に1回だったか2回だったか通いまして、ヘアチェックしてもらってアドバイスとマッサージをしてもらってました。
アデランスでは、けっこう高いシャンプーと育毛剤も購入しまして、さらにビタミンCでシャワーできる機械や、テレビを見ながらでも自動で頭をマッサージできるという、なんだかハタからみたらマヌケな機械も購入。
1年ほど通いましたが、自宅であれこれ地道に続けることができず、通うのもめんどくさくなり、増毛コース継続も結構な費用がかかるので、断念。
マッサージは気持ちよかったし、髪の毛もちょっとは増えてきたような気もしますが、それほど劇的にということもなく、いずれはカツラかな、と思ったりしたのでした。
アデランスをやめると、やっぱり薄毛は進行し、行きつけのバーのみなさまからは、お誕生日プレゼントにリアップをいただく始末。
嬉しいやら悲しいやら。
企業の広告の展示会で、育毛会社のブースの前にたたずんでいたら、育毛剤のサンプル商品を黙ってくれました。
嬉しいやら悲しいやら。
リアップは、どうも抵抗があって、あんまり試しておりません。育毛会社のは、M-1ミストという育毛剤でして、栄養補給じゃなくて、頭皮の分子をどうにかするというメカニズムに惹かれて、試してみました。
なんとなく改善したような気もしますが、こちらもじっくり続けるという根気がなくって、2本空にしたところで継続を断念。
もう、増やすという発想を逆転させて、いっそ、丸坊主にしようと思いまして、バリカンを買ってきました。
散髪代もかからず経済的。
バリカンで丸坊主にすると、髪の毛がよく生えてくる部分と、生えてこない部分の差が明確になって、悲しくなれます。
最初は、未練たらしく6mmでカットしておりましたが、6mmはかえってハゲてる部分が目立ちます。
3mmがよいです。
テレビでやっていた映画「トランスポーター」をみて、ジェイソン・ステイサムに勇気づけられたのはこの頃です。
育毛シャンプーも育毛剤も空になり、どうしようかな、と思った時に出会ったのが、湯シャンで髪の毛が増えるという本。
シャンプーで脂分を落とすというのは、自然に反する、自然が一番髪の毛にも皮膚にもいいんだ、という内容に、そうだったのか! と刮目いたしました。
そして、さらに経済的な生活になっていきますが、髪の毛は増えていくのでしょうか!
つづく。